評価 review_5

地球人2人、大型ネコ型異星人、頭が2つある草食異星人の4人がリングワールドなる巨大構造物を探検する物語です。このリングワールドは、太陽の周りに配置されたリング状の構造物です。

規模がすごい

全体像はこんな感じ。半径1億5千万kmで地球が太陽を巡る位置にリボンの輪っかを置いた感じです。

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リングワールドの全景

全体像を見ると薄っぺらいですが、内側には陸地や海があります。

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リングワールドの内側

この規模がすごいんです。リングワールドの幅は160万キロ。地球の直径が1万2千kmですから、地球が130個並びます。リボン内側の表面積は1500兆平方kmで地球が300万個に相当します。大したことなさそうに見えてとんでもない規模なのがリングワールドなのです。

読者を熱狂させたリングワールド

この規模の凄まじさは、多くの人の興味を引きました。あとがきに発行当時の様子が書かれているのですが、リングワールドの構造について考察する人もいたようです。日本でもリングワールドについての論文が発表されたようです。

しっかりした世界観

リングワールドの特異さばかりに目が行きますが、それ以外の設定もしっかりしています。細胞賦活剤(ブースタースパイス)により200歳でも若々しいルイス・ウー、つらい目にあったことのない幸福の女神ティーラ・ブラウン、三本足で二つ頭のパペッティア人、体長2.4mのオレンジ色の太った猫に見える凶暴なクジン人、キャラがバッチリ立っています。

思いがけずリングワールドに墜落してしまった4人がなんとか脱出するまでを描いている本書ですが、リングワールドの規模に見合った大冒険を繰り広げています。

この作品はヒューゴー賞とネビュラ賞をダブル受賞したのですが納得のできです。一気に読んでしまいました。私はただ単に物語として楽しく本書を読みましたが、リングワールドは多くのSFファンの関心を集めました。

リングワールドの材質である「スクライス」に必要な強度やリングワールドの安定性に関する計算など多くの考察が著者のラリー・ニーヴンに寄せられました。

そのファンの熱意に動かされて著者は本書の続編を書きました。リングワールドの建設者や個性的な原住民が登場する続編がまた面白いんです。続編を書くきっかけを作ったSFファンに感謝です。

リングワールドの中に立って見える景色がまた独特です。地平線の先に見えるリングワールドのアーチ。一度この目で見てみたいもんです。

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アーチを眺める

他にもリングワールドの想像図はあります。ちょこちょここちらの画像を見ながら小説を読むとよりリングワールドの世界観に浸れると思います。

リングワールドギャラリー

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