評価 review_4

リングワールド三作目です。リングワールド崩壊の危機を救ったルイスたちはそれぞれ別行動をとって思い思いに過ごしています。

死に対する贖罪

リングワールドを救うには全人口の5%を犠牲にする必要がありました。その数一兆五千億人。とんでもない数ですが、リングワールドを救う方法がそれしか無いのだからしょうがないじゃないかと思うのです。しかし、ルイス・ウーは危機から10年が経ってもそのことを気に病んでいます。

「それは一兆の死に対する贖罪か?」

ほかの夜だったらルイスは会話を打ち切っていただろう。「僕ら両方に対する罰さ。ぼくは年をとって死ぬ。<至後者>は奴隷を失い・・・状況をコントロールできなくなる。」

プロテクター化したティーラは、頭が良すぎるので犠牲となる人のことをリアルに想像できるので行動に移せなかったのですが、あなたは人間でしょう。もっと割りきって考えればいいのに。

驚異的な吸血鬼の匂い

本書では、繁殖しすぎた吸血鬼を討伐しに行くリングワールドの原住民たちの物語が描かれています。もともと一つの種族しかいなかったのですが、長い期間を経て様々な種族に分化しています。草だけを食べる草食巨人や死体だけを食べる屍肉食いなど本当に様々です。その中でもすごいのが吸血鬼。

「吸血鬼は性交に誘う匂いを出すのよ。それを嗅ぐと誰でも欲望が高まって脳が働かなくなって、行ってしまうの」

匂いを嗅ぐと何も判断できなくなり性交にふけります。吸血鬼はその間に血を吸う・・・。超強力な媚薬ですね。目薬なんか目じゃありません。ちょっと欲しいです。

管理者交代

リングワールドの管理を行っている吸血鬼のプロテクターは、ルイス・ウーの手引きによりプロテクター化した腐肉食いにやられてしまいます。

「私は彼に負けた。大きな脳だと?繁殖者のときから知的生物だったのだから、もちろんいまも大きいだろう。だがルイス、彼は何も知らない。侵入者の脅威のこともだ。彼を教育するのはお前の責任だぞ!」

プロテクターにも知能の違いがあったようです。こんな連中を相手に立ちまわるルイス・ウーは大したもんです。この後どう考えても続編があるだろ!という状況で終わります。パペッティア人やプロテクターに振り回されっぱなしのルイス・ウーですがはたしてリングワールドから脱出できるのでしょうか。

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