評価 review_4

いよいよシリーズ最終巻です。これまでプロテクターに振り回されっぱなしのルイス・ウーは、リングワールドから脱出できるのでしょうか。

激化する周辺戦争(フリンジウォー)

リングワールドの存在に気がついた地球やクジンその他の勢力がリングワールドの秘密を探りにやってきます。それぞれの勢力がお互いをけん制するうちに争いは激化していきます。

パペッティア人が言った。「ARM船が一隻爆発したもようです。反物質を搭載した船です。生じた孔の大きさは・・・」<至後者(ハインドモースト)>はしばし考え、それから丸くなって沈黙した。

この爆発で開いた孔は直径100km。宇宙船一隻で超強力なリングワールドの構造体にこんな大穴を開けるとは・・・。ルイスは数日は大丈夫だろうって言ってますが、リングワールドの表面積は地球の三百万倍もあります。

そんなにすぐは無くならないと思うのですが。直径100kmは確かに巨大ですが地球の三百万倍に比べたら屁でもありません。いやいや、真空だからすぐに無くなっちゃうんでしょうか。

どこまでもついて回る幸運の遺伝子

シリーズを通してティーラの幸運がついて回ります。それは本書でも発揮されます。

そしてもしティーラの遺伝子が幸運ならば、ウェンブレスとロクサニーとその子供は、いまごろはるか<作曲家(テューンスミス)>の手の届かない場所にたどりついているだろう。だが、生き残っている遺伝子パターンはすべて、非常識なまでに幸運なのだし、ティーラの幸運は<作曲家(テューンスミス)>にとってカホなほどどうでもいいことだ。それが何を意味するのか―――

こうなるとリングワールドはこの幸運のために存在しているのかもしれません。そうなると地球もそのために、もしかしたら宇宙も・・・。どこまでもスケールを大きくできます。何でも幸運で片付けることができるので何かずるい気がしてきました。

読み終わってみればそう感じることもありますが、総じて面白かったです。プロテクターに関する小説はこの4部作以外にもあります。これからそちらを読みます。

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