評価 review_4

ノウンスペースに関する8つの短編

ノウンスペースに関する8つの短編をまとめた本です。小説「リングワールド」のシリーズに登場するパペッティア人のネサスの冒険やロングショット号が建造された経緯などが語られています。この本を読めばリングワールドシリーズがさらに楽しく読めると思います。

銀河の<核>へ

時速60光年(!)の宇宙船ロングショット号で銀河の中心を目指す物語。約一ヶ月で銀河の中心まで行ける超絶宇宙船ですが、それだけ早いと別の問題が出てくるようで主人公は操縦に四苦八苦します。

銀河を撮した写真を見ると中心はとても明るく輝いています。銀河の中心では夜空はどう見えるのでしょうか?夜なんて無いのかもしれません。色とりどりの巨大恒星が浮かぶ明るい空なんて見てみたいものです。

この仕事に対する報酬は10万スター。単位が違うのではっきりしませんが他の短編から想定すると500万円くらいでしょうか。飛ばしたことのない船での大冒険に対する報酬としては安い気がします。

ソフト・ウェポン

小説「リングワールド」に登場するパペッティア人のネサスが活躍する物語です。「リングワールド」で言及されたクジン人のチュフト船長も登場します。血に飢えたパペッティア人が読めるのはこの短編だけ!

ネサスとチュフト船長は停滞ボックスなる宝箱を巡って争うのですが、停滞ボックスにまつわる物語が興味を引きます。

15億年前に、戦争があった。当時、銀河系のほとんどを支配していたスレイヴァー族は、同時に全銀河系の知的種族の大部分をも、自由に操っていた。そうした奴隷種族のトゥヌクティプ族がついに反乱を起こした。スレイヴァーは、テレパシー催眠能力をもち、その力によって、あらゆる知的種族を操っていたのである。

なかなかしっかりとした設定が用意されています。これらに関する要素もリングワールドではあちこちで登場します。設定がしっかり面白いんですよね。底が全く見えません。こうなってくると他の短篇集も読みたくなってきました。しかし、絶版なんですよね。中古本を買おうかどうしようかな~。

↓公式のあらすじはAmazonで確認できます。