評価 review_3

部屋の中に突然出現した「時の門(タイムマシン)」と未来の自分によって引っ掻き回される男の物語です。

メインの登場人物は男一人だけですが、時の門で未来と行き来するたびに未来や過去の自分と重なり合います。最大で3人の自分が同時に存在する事態に。

「え?待ってくださいよ。ぼくはもうすでに<門>をくぐり抜けてきたじゃありませんか。」
ディクトールは首をふって、
「そうだったかね?ちょっと考えてみたまえ。あんたが自分の時点、自分の場所へもどってみたら、以前のあんたがいたわけだろう?
「うーむ、そうです」」
「彼は、以前のあんた自身は、まだ<門>をくぐり抜けたことがなかったんじゃないのか?」

これはややこしい(笑)。鶏が先か、卵が先かってやつですね。

今回の話の場合は、歴史の改変はできないとして話は進んでいきます。主人公がなんとか物事の進行を止めようとしますがうまく行きません。

タイム・パラドックスを扱う場合、タイムシップや夏への扉のように歴史の改変ができるケースがあります。SF小説としては改変できる方が話が膨らみますね。改変できない場合は、別の視点や切り口で迫るにしても結局は同じ事態ですから。

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