異星人と宇宙戦争を繰り広げている地球で、主人公の少年は機動歩兵に入隊します。少年が厳しい訓練に耐え抜き、一人前の兵士となるまでの過程を描いた物語です。
評価
パワードスーツがカッコイイ
兵士が着るタイプの宇宙服型ロボット兵器=パワードスーツと言うのはこの小説が源流だそうです(出典:wiki)。コレがカッコイイんですよ。
小説の冒頭ではパワードスーツを装備した主人公が敵陣にガンガン切り込んでいきます。これぞSF小説って感じの展開です。このパワードスーツの攻撃力はすさまじいものがあります。
おれは背中のY型発射機をオートマチックにセットし、着地するたびに小型爆弾を二個ずつ飛ばした。そのあいだもなんでもかんでも手あたりしだいに火をつけ、浄水場かそれともほかの値打ちのある目標を見つけ出そうとした。
パワードスーツの装備は、ロケットランチャー、火炎放射器、小型高性能爆弾、超小型原爆ロケット弾、十秒間火焔散弾、切断光線、三十秒爆弾などなど。まさに武器庫です。この武器庫が高速移動し破壊しまくります。欲しい・・・
一人前の兵士に成長する物語
派手な戦闘は冒頭と最後の部分のみです。メインは上のあらすじで述べたように少年が一人前の兵士になる過程を描いた部分です。初めて読んだときはもっと戦闘シーンがあってもいいんじゃと思っていました。
特によくわからないのが<歴史と道徳哲学>。解説を読むとハイラインの”力の哲学”を表しているとかいないとか。うーん、難しい。この本は何度か読み返していますが、ハイラインの思想の深いところまで入って行きたいとは思わないですよね~。
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