あらすじ

近未来のアメリカでは簡単に自分のクローンが作れるようになっていた。人々は自分の意識をコピーした陶土のクローンに、仕事や日常の雑務を任せて自身は悠々自適な日々を送っている。

私立探偵のモリスもクローンに仕事や雑務をさせて、自分は毎日趣味の庭いじりに精を出すというのんきな生活を送っていた。ところがある日送り出した3体のクローンが、すべて消息を絶ってしまうと異常事態が起きてしまった。そこで本人自身が原因究明の調査に乗り出すのだが・・・。

評価 review_5

理想の生活がここに

クローンにはたくさんの種類があり、用途ごとに使い分けます。肌の色も人間と間違えないようにわかりやすい色に決められています。作中に出てくるクローンにはこんなものがあります。

  • グリーン :掃除や買い物など単純な雑用に向いているクローン
  • グレイ:オフィスワーク用のクローン
  • エボニー(漆黒):調査分析や研究に特化したクローン
  • プラチナ:富豪が自己顕示につかう高額なクローン
  • スノーホワイト:性産業向きのクローン
  • ブルー:警官クローン
  • グリーンとピンクのキャンディストライプ:公衆掃除用のクローン

面倒くさいことは全部こういったクローンに任せて自分はのんびり過ごす。これが作中の一般市民の生活スタイルです。うらやましい!まさに理想の生活です。自分がするのはその日どのクローンを使うか選ぶくらいです。それぞれのクローンを仕事に送り出したら二度寝するもよし、ゲームするもよし、遊びに行くもよしです。あぁうらやましい。

戦争すらクローンにやらせているので戦場に赤い血が流れることもありません。平和な世の中です。

クローンの寿命は最大24時間です。寿命を迎えたクローンは本体に24時間分の記憶を渡したあとで陶土に分解します。少年ジャンプの「NARUTO-ナルト-」で影分身の経験が本人のものになるのと同じですね。クローンに勉強させて経験を自分のものにするという勉強法もあるようです。

本人と3体のクローンの行動が交錯しながら進んでいくストーリー

本編はモリス本体とそれぞれ事件に巻き込まれた3体のクローンの4つの視点で進んでいきます。主人公が私立探偵だけあってミステリ要素を含んだSF小説です。

ブリンさんの本は話がしっかりしていておもしろいです。おすすめの一冊です。

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