評価 review_3

裏表紙の紹介文の惹句に惹かれた

初期の日本SF界を支えた名手による唯一のSF短編集。流刑星にただ一人閉じ込められた囚人はいかにして殺害されたか。あなたは60年後に殺された、と 言って訪ねてきた男。

自殺には一千万の税金がかかる時代に無一文で自殺に成功する方法とは。奇抜な着想と洒脱な筆致の短編17編に加え、書籍初収録の幻の 中編SFスリラーと、SF出版人としての業績をたどるインタビューを収めた。

(裏表紙の紹介文より)

自殺するのにお金がかかるってどういうこと?この点が気になり手に取りました。コメディタッチの話や切なくなる話など、いろんなタイプの話が詰め込まれています。

よくアイデアを思いつくなと感心しました。ただ、これらは1960年代から1970年代にかけて書かれた短編であり、少し古臭さを感じました。

鼻たれ天狗シリーズがお気に入り

この中では、5編の短編が収録されている鼻たれ天狗シリーズが、一番面白く感じました。修行中で半人前の天狗「鼻たれ」が、師匠の大天狗の命を受け、古狸や河童の依頼を何とか解決しようと奮闘する話です。
鼻たれ天狗のキャラクターが良いです。天狗といえば、偉そう、威張ってるというイメージがあるのですが、鼻たれ天狗は自分に自信が持てません。それでも、なんとか解決しようと踏ん張る姿勢に好感が持てました。

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